国語読解力を先ず育ててあげるべきでしょう。数学や物理が苦手な人の70%ぐらいは、良く調べてみると書いてある文章の意味が分からないとの理由で問題が解けないとのことです。つまり何を言っているのか意味不明と感じるのでしょう。これでは単純な計算問題しか解けません。
残り30%は、本当に素質が無いか、想像力が不足していて解く気にもならないかのどちらかです。
さて、まだ2年生でしたら時間が有ります。国語力は如何ですか?
読解力を付けてあげましょう。それには、役立つ技術があります。
久しぶりにじいが教える内緒の秘法ですよ。
先ず、短編の小説か、新聞の社説のようなものを用意します。それを一読させた後、
一文一文、それぞれで、はじめから読点までの間で、その文が最も言いたいとした単語を1個だけ抜き出して、文の上の余白に書かせます。
これを、全ての文で行います。
その次に、書き出した単語を貫いてはじめから見ていきます。
段落が変るまでの間で、抜き出した単語の中から、最もその段落で作者が言いた
い単語を丸で囲みます。
各段落から、丸で囲んだ単語が一つずつ抜き出せたら、その中から、この文全体で、作者が言わんとしている単語を一つだけ二重丸で囲みます。
どうですか、最後に囲んだ◎がその文章のテーマなんです。題と一致していますか?
私たちは文章を読みながら、知らぬ間にこのように脳みそを使っていたのです。
合っていても、合っていなくても、最初に書き出した文ごとの単語を頭の中でイメージさせてください。イメージしたことを言葉にして話させてください。ここでは正解も間違いもありません。イメージする力を附けさせるためです。
全部の単語が終わりましたら、この文全体で言いたかったことを聞いてみましょう。
詩や短歌や俳句の場合は、最初からイメージさせることからはじめます。
もし絵を描くのが好きならば、その詩などから浮かぶイメージを絵に描かせることも良い方法です。
国語力を高めるのは、算術力を上げるより時間が掛かります。しかし、イメージ力と読解力がついたら、作文力も付きますし、数学の問題が何を聞いているかもはっきりイメージできるようになります。全ての勉学の基礎は、国語力です。
間違わないようにしてくださいね。
因みに高3で習った数学の問題を今解けますか?答えが合っているかを聞いたのではなく、解き方を思い出せますか?国語の読解力があれば、これが可能なんです。物事は、深い理解に到って初めて忘れない知恵が身についてくるものなんです。
10ヶ月ぐらいの訓練で、殆どの科目がたいそう良くなりますよ。そうなる日を楽しみにして、一緒にゲーム感覚で楽しんでみてくださいね。
いい子育てができ、あなたの子が将来の日本を背負ってくれることを期待しています。