我が家では幼い時に飼っていた犬があまり散歩などに連れて行ったりしなかった為なのか、すごく気の荒い犬になってしまって以来、動物を飼わない家になってしまいました。
もともと動物は好きなので、向かいの家の気の優しい多産の柴犬親子(子犬だけでも合計40~50匹位は触れ合った)のおかげで、犬は友達という認識で大きくなりました。初めての犬の触れ合いでいい出会いが出来ていれば大概は上手く付き合えるようになれるとは思うのですが、何か恐い体験があると後々辛いですよね。
ポジティブに犬と関ってみたいと思われるのならば、子犬で馴染んだ後、成犬なら恐いと思うぎりぎりの大きさ(どろぼういぬさんの場合なら柴犬サイズ)の犬に近づく場合を仮定としていいますと、
まず犬の飼い主さんにリードを短く持ってもらって身体を軽く叩きながらなど、スキンシップを取って穏やかな状態になった犬に向かって、犬から5mほど離れたところでしゃがみこんで下さい。
まず犬は見知らぬ人に上から見下ろされると警戒するようで、今まで相当気性が荒い犬で無い限りむやみに吠える事は無かったですね。よしんば吠えていても、尻尾を左右にブンブンと振っている犬は喜んでいるので、思っているほど恐がらなくて大丈夫です。尻尾を左右に振っている犬は逆に飛びついてスキンシップを取ってくるくらいフレンドリーな子もいるので、それを恐いと思われてしまうかもなのですが、そこはリードを調節して飛び掛ってこないようにしてもらってください。まずは手で触れてから馴染んでみましょう。
掌を下に向け『手の甲』を犬の『口よりも下の高さ』で(ここポイント)1mほど手前でそうっと差し出してみてください。
その時犬が手の匂いを嗅ごうとしたら犬を動かさない状態で(リードを緩めないように)、自らゆっくり近付いてみてください。ここで犬から来られると恐いかもなので、自分から近づけるかどうかが勝負です。
指先を噛まれるのを恐がる人は多いと思うので、指先を握りこんで『グー』の状態でokですから、手の甲の匂いを嗅がせてまず自分という存在に慣れてもらいます。
ここで恐くないと感じれたら、犬が手の甲を舐めるに任せてみます。犬が大人しく(なお尻尾を左右に振って嬉しそうなら)鼻筋や頭を『グー』のままでそっと触れてみる。馴染んだら思い切って掌で触ってみてください。独特の毛の硬さ(柴犬の場合)に驚かれるかもです。
頭を撫でるのに成功したら、両手で顔を挟むようにわしわしと撫でながら目を合わせてみましょう。笑顔なら直良しなのですが、とにかく『触れ合いが楽しいよ!』と伝える意気込みで目を見合わせれるなら言う事なしです。そしてそのまま首筋から身体の側面をゆっくり撫でてみましょう。ただし尻尾には相当仲良くなるまで触らないようにした方が無難だと思います。
近付くのが恐い場合はしっかりリードを抑えてもらったままで。勇気が出たならば身体の脇に犬を沿わせるようにして横うしろから抱え込むようにして身体の側面を撫でれるようになったらパーフェクト! 犬によっては『腹をなでろ!』と自分から仰向けになってお腹を撫でろと言ってくる犬もいますので、穏やかに撫でてあげてください。
穏やかな犬でここまで出来たら少しは勇気になるのですが、もし克服したいと思われているのならば信用出来る飼い主さんの元でお試し下さい。
なかなかそんな機会は無いという場合、ペットショップやホームセンターのペットコーナーで『生後半年以内』の子犬のお触り体験を申し出てみればいかがでしょう?
私は家で飼えない分、道端で出会って友好的な視線を向けてくる犬には飼い主さんに断って片っ端から撫でまくってしまう癖(?)があります。まず100%しゃがみこんで目で挨拶しながら手の甲を差し出します。まず失敗なしです。いかがでしょう?