ある程度まとまった資金があるなら、日本株、海外株、日本債券、海外債券それぞれのインデックスファンドを、投資資金の4分の1ずつ購入するといいと思います。
一年たつと、基準価額が変動したり利息の再投資があったりでバランスが崩れますので、年に1度、大きく下がったものを買い足すことをすればよいと思います。
一年単位で見ていくと、下がったものは翌年上がり、上がったものは翌年下がるという傾向にあります。
資金が少額だったり、リバランスが面倒と感じられるのであれば、毎年かかる信託報酬が高めになりますが、さわかみファンド(運用者の力量によるところが大きいので今はよくても、現在の運用者が引退した後は不安ですが)や、セゾングローバルバンガードなどのいわゆる全部入りでリバランスもお任せというファンドを買うこともありだと思います。
投資信託を選ぶ基準としては、
1.購入手数料が無料であること
2.信託報酬が年1%未満であること
3.分配金を出さず再投資されるものであること
4.5年以上の運用実績があること
5.インデックスファンドの場合、同じ指数を基準としたファンドのなかから運用実績のよいものを選ぶ
です。
特に3に関しては、毎月通帳にお金が振り込まれるのを見るのはうれしいという気持ちは分かります。
が、分配金を出すファンドの存在が、投資信託は危険と言われる理由の一つでもあるので、考えた方がよいと思います。
と言うのも、分配金を出す段階で源泉徴収で20%の税金を引かれますので、分配金を出す回数が多いということは、それだけ税金で持って行かれる金額が多くなり、複利の効果が薄くなってしまうことです。
たとえば、1万円購入した場合、利息を再投資するものであれば、仮に利率を5%とした場合、資産が
1年目 10,500円
2年目 11,025円
と増えていくのに対し、年1回分配金が出るものだと、利息を払い出してしまうため、毎年500円から20%の税金を引かれた400円を貰えるだけです。長く運用していくとその差が大きくなっていきますので、一度計算してみるとよいかと思います。
さらに、分配金を出すタイプの場合、どれだけ分配金が出ているかを重視するため、ファンド側も、運用資産を削ってでも分配金を出そうとする傾向があり、分配金を出さないものと比較して、破産する割合が高いです。
ファンド自体も、たとえば3年続けて同じ指数を参考にした他の商品と比較して運用実績が低い場合は、運用実績のよいものに乗り換えるなどの基準を決めておくとよいと思います。