トレーニング次第という側面と、どんなジャンルの本を対象とするかだと思います。
私自身はトレーニングである程度の速読ができますが、これは専門のセミナー等に通ったのではなく、特定のキーワードに関する新聞記事を極力短時間でチェックするようなことを仕事で毎日やっているうちに何となく身についてしまいました。
平たく言うと、キーワード(文字)を「画像」「絵」として認識し、かつ、見出しを効率的に見るのがコツのように(個人的には)思います。聞いた話ですが、日本新聞協会の調査では、日本経済新聞の朝刊をくまなく熟読するとなんと8時間かかってしまうそうですが、実際の平均時間は、23~26分ほどだそうです。つまり、読者のほとんどは「記事」ではなく「見出し」を読んでいるのです。新聞は「大見出し」+「小見出し」+「第一パラグラフ」を読むだけで、その記事のおおよその内容は把握できるように書かれていますが、これはある分野の書籍にもいえることだと思います。
ジャンルについてですが、ビジネス書など、短時間でいかの多くの情報を得るかに重点を置く本は速読の対象になると思います。しかし、じっくり読み進めて、行間を味わうような小説などは、速読の対象としては不向きな分野かと思います。