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日本国憲法で認められる「自衛権」は,どのような範囲ですか?

  • 質問者:にゃん
  • 質問日時:2008-06-20 15:43:37
  • 0

憲法の規定では「国の交戦権」は認められていませんので、自衛のためと言っても戦うことはできないと解釈されてきましたが、近年では「自衛権」については憲法以前の固有の権利だ、国連も認めていると言う主張が大勢をしめたようです。(憲法はその国の基本法なのに憲法の趣旨と違う解釈をするのでは憲法は何のためにあるのでしょうか不都合があるのなら変更することです)
たてまえはさておいて、政府及び自民党が国会などで答弁した内容からすると次のような範囲になるようです。
1・他国が武力をもって攻撃を仕掛けてきた時は領海と領空は勿論その国も攻撃する
2・他国がミサイルなどの長距離兵器で明らかにわが国を攻撃する準備をしている事が判明した時にはその基地を先制攻撃する事
3・わが国の重要な海外からの輸入航路を武力で妨害する国があるとき
ここで疑問がわきます。
1の場合は理屈は分りますがどこの国を想定しているのでしょう。どこか分らないから備えるではダメですね。相手国の戦力と装備や国力にみあう戦力を持っていなければ防衛は難しい。
2の場合はどのような方法でその兆候を確認するのか、わが国にその能力があるのか疑問です。
3は俗に言う「シーレーン防衛」ですね。世界中から食料・資源を輸入しているわが国がこれを防衛するには膨大な数の船舶と航空機が必要になり場合によっては航空母艦もなんてことになりどれだけの資金(税金)が要るのか想像もつきません。
世界一の軍備を持つアメリカでも難しいでしょう。
この防衛問題はもっと真剣に議論をする必要があると思います。

  • 回答者:ヒゲオヤジ (質問から3時間後)
  • 1
この回答の満足度
  
参考になり、満足しました。回答ありがとうございました。
お礼コメント

お礼を申し上げるのが遅くなって申し訳ありません。分かりやすく纏まった回答をありがとうございました。仮想敵国がどこなのかすら曖昧なまま,自衛という概念が拡大解釈されているという印象を受けますが,これに限らず重要な問題に対する一般市民の関心が低く,変な動きが静かに進んでいくのは恐ろしいことだと思います。

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